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明治の時計塔

23. 梅田停車場(大阪)

大阪名所 梅田停車場・中之島公園之景

広瀬 春孝画、明治30年
彫刻者 大室 音吉
印刷兼発行人 古島竹治郎
19×26cm

梅田停車場(大阪駅)は、明治7年(1874)5月11日、大阪−神戸間の駅として開業。 2年前に開通した東京−横浜間に次いで二番目でした。 当初は堂島に駅を作る予定でしたが「火を噴く陸蒸気は火事の元や!」と猛反対を受け、 人気のない村落だった曽根崎村の地が駅開発の土地として選ばれました。 政府が名づけた駅名は「大阪駅」でしたが、 梅田停車場とか梅田ステーションとか梅田すてんしょと呼ばれていました。

錦絵左上の梅田停車場は赤レンガの初代の建物で中央に時計塔があります。 時計は時代から舶来機械ではないかと推測されますが、詳細はわかりません。

自由亭ホテル

明治14年(1881)開業

中之島公園は、明治24年(1891)大阪市で初めて誕生した公園で都市的な憩いを提供していました。 右に見えるホテルの旗のある建物は大阪の最高級洋式ホテル「自由亭」と思われます。 自由亭ホテルは明治14年(1881)に中之島に開業し、明治28年(1895)に大阪ホテルと改名。 電燈とスチーム暖房があり、英語を話す従業員がいて、大阪で唯一外国人が宿泊できる設備をもったホテルでした。

参考文献 大阪あそ歩(大阪コミュニティ・ツーリズム)

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