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古時計の偽物に注意

1. 複製アンティークとは・・・?

国産や舶来のアンティーククロックにもリプロ(複製品)がたくさん出来ているのをご存知ですか? 硝子枠の置時計、精工舎のビー片側モドキ、同じく精工舎の姫ダルマモドキ、ユンハンス等、次々に新種がでてきます。 品質はいろいろみたいで、中には安くて良くできているものもあるようですのでリプロそのものは悪くないと思います。

問題は流通過程で時計の知識のない販売者の手を経ることで結果的に「騙し」になってしまうことです。 さらにはリプロと知りながら買い手が本物のアンティークと勘違いするような誇大妄想的な説明文をつけてネットオークションに 出品する人もいて、落札後に手元に届いてから残念な思いをされる方が後を絶ちません。 評価もあまりあてにはなりませんので、特にオークション終了間際に見つけてあわてて入札されるような場合は一呼吸おいて 真贋をしっかりと見極めてください。

複製時計のタイプ

  1. 完全複製品
    昔実際に存在した時計の外観をほぼ忠実に複製したもの。
    すべての部品を複製して組みたててある。ただし、基本スタンスが見た目の複製なので機械まで忠実に複製されているわけではない。 置時計は宮形などのガラス時計やアンチモニー枠のビータイプが多い。
    最近は、より文字板をオリジナルに近くしたり(鍵Sのトレードマーク付き)、針の形もオリジナルに近いものがでまわっています。
    掛時計の場合は、背板(裏側の板)や掛金など部分的に古びたり錆びの出た材料を使って古く見せかけているものもあります。
    贋作の代表選手たち
  2. 部分複製品(ガッチャマン)
    ガラスやアンチモニー枠だけ昔のオリジナル品を利用して、中身の機械や文字板、裏蓋などが複製品と なっているもの。壊れたオリジナル時計を修理すると手間や費用がかかるので、安易に中身を交換して 「動きます!」と販売しているように思える。ガラス時計では角文鎮に多くみられる。
    宮形などのガラス時計の場合は、反対に新しい枠を使い、機械や文字板は昔のオリジナルを使って仕上げて いることがある。
    キンツレの文字板と機械+リプロの宮形硝子枠=程度極上の貴重なキンツレの出来あがり・・・
  3. ジャンクもどき
    複製品を分解して古い時計のジャンク部品のように見せかけてネットオークションに出品するもの。 エンゼルフィッシュや鳥籠時計の硝子が割れてなくなったり、金属枠の一部が無くなった状態の写真が多い。
    複製品のジャンク品は部品としての価値も無いでしょう。

海外の真面目な専門ディーラー

海外のサイトでは真面目な専門ディーラーさんが多く存在します。アンソニア、ユンハンスなどのタイプに加え、 日本製のコピーもあって関心します。

2. 本物を良く見る

偽物を見抜くには本物を知るのが一番です。

本物の写真 精工舎 「No.539 イブシ戦車」
  1. 昭和初期の毎日捲きビー機械である
  2. 砲台が短い
  3. 文字板は真中に金色の飾りが無い(昭和初期のものなので)
本物の写真 精工舎 「No.566 南部茶釜形」
  1. 昭和初期の毎日捲きビー機械である
  2. 本来は台が付く
  3. 高さは台共 三寸二分
  4. 「南部盛岡 山京」と製作メーカー銘が入った南部鉄枠である
  5. 文字板は真中に金色の飾りが無い
    (この時計の文字板は精工舎のオリジナルですが古い時代のものに取換られています、本来は上のイブシ戦車と同じ文字板です。)
本物の写真 東京時計製造(株) 「No.365 カチカチ山」
  1. 昭和初期の東京時計で毎日巻である
  2. 文字板は東京時計トレードマークあり
  3. 兎の持っている棒(杖)が長い
  4. 台の裏の仕上げがきれい
  5. 兎がイイ顔をしている
本物の写真 東洋時計 「No.99 エンゼルフィッシュ」
  1. 昭和初期の東洋一日巻である
  2. 本来は大理石台が付く
  3. 高さは台共 五寸
  4. 綺麗なクロームメッキ枠が付く
  5. エンゼルフィッシュは2匹、一匹は左右に動き、一匹は360度回転
本物の写真 東洋時計 「鳥籠時計」
  1. 昭和8年〜戦後MADE IN OCCUPIED JAPANまでの時代の東洋一日巻である
    (この画像の時計は戦後です)
  2. 鳥籠 高さ14.5cm
  3. 鳥籠のなかにセルロイド製のカナリヤが一羽
  4. カナリヤには毛がついていない(セルロイドのみ)
  5. カナリヤは左右にチクタクと首を振る(一回転はしない)
本物の写真 精工舎 「硝子枕」
  1. 大正〜昭和初期までの時代の精工舎一日巻、打方無しである
    (この画像の時計は大正時代のものです。)
  2. 枠にはメッキがしてあり、硝子はシャープ
    (オリジナルの古い時計は専門のガラス工場が作っていたのでシャープで仕上げが綺麗です。 台座の角は尖っていますが、全周にわたって面取りがしてあります。)
本物の写真 三工舎 「三方置時計」
  1. 昭和2年頃の三工舎一日巻である
  2. 木製三角型、マホガニー塗り、金色三本捻
  3. 金属モヨー付
  4. 三吋エトウ
  5. 甲高ガラス

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