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時計取扱方心得 明治25年

14. 14頁 - 二重細毛弾機と普通細毛弾機

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二重細毛弾機と普通細毛弾機

二重細毛弾機と普通細毛弾機

細毛弾機即ち髭あるものは只僅少の具合により天秤機の運動を料理し平等ならしむるものにして時計器械中最も至難にして最も緊要の箇所なり
通常細毛弾機は平面に巻き其末端を緩急針にて挟みたるを以て馬上にて疾行するか又は高所より跳ね下るときは時として緩急針より外つるる〇あり
又時としては髭と髭と搦み着く事あり外つるる〇は一晝夜に十分以上二十分以下の差を生じ搦み着く〇は一時間以上二時間以下の差を生ず
二重細毛弾機即ち巻上髭にありては其末端を平面巻きたる上に巻き上げ上に緩急針を以て挟みたるを以て毫も如右患なく常に平等なる運動を天秤機に与ゆ 尚一層高妙なるに至っては「アンドン髭」に至っては普通巻上げとは・・・

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