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時計錦絵

16. 美人と櫓時計

美人と櫓時計

堀田時計店刊
34.8x25.5cm、伊東深水筆、木版画

掲載許可:株式会社ホッタ

先の文明開化を思わせるモダンな美人と比べるとこちらはトラッドな浮世絵美人です。 夜会巻美人は髪にトンボ玉の簪でしたが、こちらは古来の鼈甲の櫛や簪に江戸小紋です。

櫓時計は鉄桔梗唐草模様側鉄機械 二挺天符 目覚まし付、文字板外黒漆金文字、全高120cm(「和時計」塚田泰三郎著所載)のもので、 側には銀象眼のある見事な櫓時計です。 櫓時計自身を伊東画伯のアトリエに持ち込んで描いてもらったとういう事です。 立派な鞘が付いていますが絵では鞘は外され、時計を正確に描がいています。 側の桔梗唐草模様は省略されていますが袴腰タイプの典型的な櫓時計です。

「和時計」の図版参照

塚田泰三郎著、東峰書院、昭和35年12月刊

その他の深水版画

オリジナル版画の画像が無いので・・・、株式会社ホッタが発行した絵葉書を画像にしたものを掲載します。 参考資料としてご覧ください。

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伊東深水筆 木版画

スイスの人形と時計 昭和34年

昭和34年刊ですからこれが堀田版伊東深水版画の初期のものでしょう。 戦前から「時計はスイス、買うなら堀田」のコピーで評判を取った堀田時計店は、 戦後もいち早くスイス時計の輸入代理店としても発展していきました。 堀田両平氏がル・ロックルの時計博物館に和時計を寄贈したのもそういった交流の表れだったのでしょう。 この人形や時計がそれを物語っているようです。

ボンボン時計

背景に描かれたボンボン時計はラベルにSEIZO-NINのある中條勇次郎のボンボン時計で、 堀田両平氏のコレクションで有ったものを生前、セイコー時計資料館へ寄贈したものです。 早い時期からこういう時計にも注目されていた名古屋出身であった堀田氏の慧眼を改めて知る思いです。

赤と白 昭和44年10月刊

創業90周年記念の刊行物。 タイトルが示すように伊東深水美人画の中でもひときわモダンで、 左上にはHOTTAのマークの入った丸掛時計が見えます。 モデルは深水の愛嬢、朝丘雪路と言われているポップな異色作です。

朝丘雪路の芸名は、「」は誰にも踏まれていないので真っ白、 という意味が由来だそうで、この「赤と白」のタイトルとも関係ありそうです。

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