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材料より観たる時計

9. 頁40〜45

られたのであります。 ヂュエーン・エッチ・チャーチ氏の如きその一人でありまして、氏は多くの驚くべき工作機械の内、地板に穿孔し、 且つ仕上げをする機械を発明しました。 この機械の如何に整然たる正確さを有し、且つ不断の自動的作用によって如何に偉大なる操作をなすかは、 その破格の仕事をなし遂げる反覆運動に超人的頭脳のひらめきを認め得るによっても十分知れましょう。

其れは総ての操作-----それは百四十一あるのであるが-----を極微の点までの正確さを以て、毛髪の何分の一の程度まで精密に成し遂げます。 之れを一言にして盡すなれば、実に完全無欠にして美はしい単純さとでも云うのでしょう。

斯くして造り上げられた地板は総て一分一厘の相違もなく、何れも互いに他の地板その儘の写しであります。 之の標準の一定がウオルサム時計の購買者所有者に絶対的一定不変の優良なる標準のものを供給し得る否む可らざる証據であります。

此の正しいことを知るにはウオルサム製の地板と欧州製のそれとを比較すればよいので、 欧州製のものは手工によるを以て、それから生ずる  【→ 41頁に続く】

〔40頁〕


すべての不同不均一は到底免れ難い所であります。

欧州製地板は種々の大きさや型によって造られるから、それに取付けられる他の種々の部分との間に少しも正確な関係がありません。 而も其の部分と云うのは前にも述べたる如く、互いに何等の連絡もなく多くの家庭や小工場で勝手に手工で造られているのであります。

欧州の集合法、即ち鍛冶の度合いも品質も全然不明な、試験もされない各部分を、製造者が何の考えもなく組み合わせるのに対して、 我がウオルサムの方法は同一工場で一定基準に基き完全なる度合いに時計を製造するのであります。 如何なる手細工も、狂いなき正確さを以て穿孔する自動工作機械の美はしい、欠点なき精密さには、未だ到底近づくことすら出来ないのであります。

〔41頁〕


歯ぐるま

歯ぐるま

(輪列装置)

〔42頁〕


輪列装置(THE TRAIN)

誰でも知る如く、力は歯車装置(Gearing)其他の伝動装置なしでは之を他に移導せしめ又は小なるいくつかの力に分かつことは出来ません。 自動車に於けるモーターのエネルギーが一組の歯車によって後部の車軸に移されることは汎く知られる事実であります。

時計のネジを捲く時はぜんまいに力が蓄えられ、 此れが原動力となって夫々一定の歯数を有する数個の歯車を通じて後ろに述べる操縦機に力を作用するのであります。 而して此輪列装置は四個の歯車即ち一番車(香函に固着す)二番車、三番車、四番車及び二番以下の各車に附随するピニオン(俗にカナ)より成り、 之れ等の組合わせは上掲図解に示すが如く、場所の経済とケースの形とを考慮して歯車の輪列を可及的曲線に並べ、 且一般に二番車を器械の中心に在らしむるを常とします。

又二番車の軸(真)に砲形ピニオン(大砲の形をなせるが故に此名あり、俗に筒カナと称す)を嵌入し、 之を通じて直接長剣を廻転せしむると同時に、短剣を支配する歯車に連絡せしめてあります。

〔43頁〕


ウオルサム懐中時計の裏面を開き、この輪列を注意して御覧なさい。 而して美はしき歯車の仕上げ、細工の整一、歯車の歯の真に驚くべき切れ方を御覧なさい。 それは宝石の彫刻の如く、正確に完全に作られた細工であります。 これは実にこざかしき人間の手細工を幾多たび出し抜いたウオルサム工作機械を発明せる幾多の天才の賜物であります。

甞て如何なる人か単に手細工によって斯る微妙なる歯車やピニオンを作り出すことが出来ましたらうか。 実にこれらは機械的正確さを有し、その車の属する型の時計に対しては何れにでもしっくりとよく当てはまり、 且つ其の実質に於いて絶対的精密度に於いて標準化せられて居るのであります。 就中手細工による種々の製作物の不齊一から来る欠点は全然取除かれてあります。

現に於いて吾等は更にウオルサムの欧州製に優れるは、この最も時計の急所と云うべき点にあることを知ります。 旧式な手細工で製造され、原料も不明で加工法も種々雑多な融通の利かない欧州製の代わりに、 吾々は誰でもその耐久力、信頼し得ること、正確なことを斯の如く構造上から自身で保証して居るウオルサムの時計を所有し得るのであります。

〔44頁〕


英国キウ天文台最高の証明書の写真

英国キウ天文台最高の証明書の写真

ウオルサム時計は多く此の高位なる栄誉を得たり

〔45頁〕


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