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アンチモニー枠 毎日巻機械

22. 野砲 【精工舎】

No.428 イブシ野砲

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
精工舎
SEIKOSHA
昭和9〜13年 高 二寸九分
幅 七寸ニ分
文字板ニ吋
毎日捲きビー機械、アンチモニー側、 卸値段4円20銭(昭和12年)

精工舎の昭和12年頃の戦争系シリーズ第二弾の「野砲」です。
野砲とは戦場で簡単に移動できる大砲のことですが、この時計のモデルはおそらく「三八式野砲」です。
三八式野砲は、明治38年に日本陸軍が採用したドイツのクルップ社設計のもので、 満州事変、支那事変、大東亜戦争などで主力でした。 砲架の足が砲身と平行にあるのが特徴です。

この時計が生産されたのは昭和12年前後。 昭和5年(皇紀2590年)には砲架の足を開いて地面に固定する開脚式砲架の「九〇式野砲」が採用されていますので、 九〇式をモデルにしても良いように思えますが、九〇式は重量がありすぎて機動性に劣るため本格的な生産に至らなかった ようで、それ故メジャーだった三八式をモデルにしたものと思われます。

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当時の資料

No.428 イブシ野砲

昭和12年カタログより

いつも正しい 精工舎の時計

読売新聞 昭和12年9月12日より

イブシ旭光とイブシ野砲です。

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