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スイスの時計産業

宣伝、市場観測、代理店育成

この領域でもスイス時計産業は古くから努力している。 近代的な宣伝方法は、外人客誘致宣伝に少なからず似ている--- 即ち個別会社と組織体との密接な努力、仲介業者と最終需要者に対する同時宣伝、新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、ショーウインド、コンクール等による平行宣伝などである。 バーゼルの見本市は年と共に世界各国から人が集まるようになり、この時計見本市に比較し得るものはまだない。 これと並んで毎年秋にジュネーブで開かれる時計及び宝石展覧会も次第に盛んになりつつあり、特に金持ちのアメリカ人や国連機構の高級職員を引き付けている。

特殊な宣伝活動の例を次に述べてみよう。 ジュネーブの Patek Philippe 時計会社は、そのぜいたくな時計と装飾品で世界的に有名であるが、目下カナダで3ケ月間の宣伝活動を行っている。 過去、現在、未来(原子時計)の多数の時計が、カナダのケベック、モントリオール、オツワタ、トロント、ヴァンクーヴアー、エドモントンで展示される。

このような宣伝活動を Patek Philippe は、カナダ全国に支店をもっている代理店 Birks & Sons, Ltd. を通じて行う。

FHもまた同じような宣伝方法をとっている。 前以て市場観測をしておかなければ、宣伝はうまく行かないだろう。 FHは、北アメリカ、東アジア、近東に観測所を設けており、中南米に目下準備中である。 日本市場についても下準備の調査をした後、東京に観測所を置き、横浜にには(出荷)倉庫を作った。 ここでは時計商や Rhabilleure 即ち修理工のために技術上の問題に関する相談にも応じている。 FHの機関紙の特別号には、中南米諸国を視察した特派員の報告が載っている。 彼は各地で外国の競争会社の代理店の様子とその代理店が現地市場をどのように考えているかを観察している。 また個々の市場を特に開拓しようとするならば、直ちに代替部品倉庫を作り技術相談の配慮をすることが大切だと報じている。

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