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時計引札

6. 新版双六教訓いろはたとえ

新版双六教訓いろはたとえ

大阪立賣堀北通二町目 カンキ堂製
38×51cm
石版印刷 明治時代

いろはカルタ仕立ての双六引札で現世の諺、格言が今でも新鮮に響きます。 ちゃんと「時ハ金、金は時なり」と有ります。 さもありなん、時計屋さんの新年に配った絵ビラ、引札ですね。 「病を知ればなおるにちかし」
・・・・ん〜時計の病は知れば知るほど病膏肓に入るとはこれいかに?(苦笑)

時は金 金は時なり

時は金なり

英語のTime is moneyの直訳で米国の政治家、科学者ベンジャミン・フランクリン(凧で雷が電気である事を証明した事で有名)の 格言から時間の尊さを教えたもので日本古来の格言ではない。 ギリシャ由来の「時は高い出費である」からTime is preciousの形で用いられて後にフランクリンによって広められた。 日本に入ってからは西洋資本主義の流入と共にそれまで日本には無かった価値観として定着し、西洋資本主義の先兵として、 文明開化のシンボルとしての時計がTime is moneyの写し絵のように捕らえられたこのような図柄が多く見られる。 似たようなたとえに「一刻千金」という格言がわが国に古くから有るがこれはわずかな時間が千金にも値するという事で貴重な、 楽しい時間が過ぎやすいのを惜しむ時に使われる。 これは「赤壁の賦」で有名な中国の北宋の文人「蘇軾(そしょく)」が詠んだ「春夜詩」「春宵一刻値千金」から取られたもので、 出典は中国である。

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