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時計の栞

4. 機械の構造と其の名称

一般に懐中及び腕時計の機械の構造は、其の機械の良否、価格の低廉と不廉とに拘わらず、大概に於いて略ぼ同一であります。 試みに機械を外部から見ますと、只数枚の歯車と左右に廻転している天府輪とアンクルとしか見えず、頗る簡単なもののように思われますが、 これだけの装置をするに百数十個の部分品と、一千四百余りの工程を経て、甫て機械としての使命を〇たからしむるものであるとお聞きになられたならば、 如何にそれが精密なものであるかが首肯されるでしょう。 下に図解致しましょう。

腕・懐中時計の機械面

機械を分解した部分品を御覧に入れましょう

而して機械の中で何所が一番大切であるかと申しますとエスケープメントで、それは非常な速力で左右に廻転している車(天府輪、普通天府と呼ぶ)、 其の隣に小さく歯が針になつている車(ガンギ車と称す)、前記天府とガンギ車の間に >-{ のような形をしたもの(アンクル)の三つの働く部分を総称したもので、 これを人体に例えたならば心臓に相当し、最も重要なところであります。 序に申し添えて置きますがアンクルとシリン(シリンダー)の相違は此のアンクルのないものがシリンであります。 又天府の上に小さな渦巻き形のものヘヤースプリング(俗にヒゲ)がありまして、これが時間を調節する役目を司って居ります。 此の外ゼンマイは時計の原動力で弾力の終始変わらぬよう鋼鉄に焼を入れて作られたものであります。

宝石は機械に依り数に違いは有りますが、主要部の真軸のホゾ穴又は真受け等に用いて軸の摩擦を減じ車の回転を滑らかにし油持ちのよい様に入れられて有ります。

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