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戦前戦後

12. カレンダー・サンアンドムーン置時計 【帝国時計工業】

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
帝国時計工業株式会社
(名古屋市瑞穂区竹田町)
昭和21〜26年頃(MADE IN OCCUPIED JAPAN) 高さ 11.5cm
横幅 10.7cm
毎日巻き、目覚無し、中三針、月・日・曜日・サンアンドムーン窓付

戦後の帝国時計のカレンダー置時計です。 サンアンドムーンと言えば、腕時計ではセイコークロノスのサンアンドムーンが製造数が極端に少ない超珍品として有名ですが、 スイスのDOXAの製品を手本にして作ったものです。 この帝国時計ももしかしたら米国あたりの舶来時計が手本になっているのかも知れません。

4月22日(木曜日)

機械は毎日巻で、12時下に月・曜日と六時上にサンアンドムーン(太陽と月)があり、 日にちは針で指し示すポインターデートです。目覚まし機能はありません。

裏蓋の刻印

TEIKOKU CLOCK PTD 22.209

時鍵の刻印

MADE IN OCCUPIED JAPAN

時計製造は多量の資材を必要としないこと、また中・大型時計は生産技術が比較的容易で設備もまた容易であったため、 戦後に一時、置時計や目覚時計を製造する新規時計メーカーが続出しました。 しかし、新規メーカーは品質面で問題が多く、特に輸出は規格が厳しいことから許可されるメーカーが少なく、 輸出をしてもサンプル品程度で国内販売が主体だったようです。 MADE IN OCCUPIED JAPANとりますが、この時計がどれだけ輸出されたかはわかりません。

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Movement

ケースを写真3のように分解する際に巻き鍵は取り外す必要がありますがその他のツマミはそのままで裏蓋が外れます。 個体によっては写真3左上のツマミの頭が大きいものがあります。その場合はネジ式のツマミになっているため軸の方をヤットコで押さえて回す必要があります。

カレンダー時計の操作

ツマミの上二つは曜日と月の操作用です。

右側のA刻印のある方が「曜日」の操作で頭にある矢印の刻印を下に向けて赤い点と合わせてから廻します。 注意事項として夜の10時から12時の間は操作しないことと操作終了後はツマミの矢印を赤い点のある下に向けておきます。

その隣のBのツマミは「月」を合わせるものです。裏蓋刻印の矢印の方向に廻します。

左下のC刻印のあるツマミは「ポインターデート:日」と「時針」の早送りです。 これは三段引きになっていて一段目がポインターデートの早送り、二段目がニュートラル状態で、三段目が時針の早送りです。 日を合わせるには裏蓋の左の赤い点にツマミの矢印を合わせてから一段目まで押し込んでから廻します。 時刻調整はツマミを左の赤い点にツマミの矢印を合わせてから三段引き出しの状態にします。 早送り状態の歯車の噛み合いが写真4ですが、二枚の歯車がきっちりと噛み合わないとズルズルと滑って早送りができませんので 歯車がかみ合っている感触を確かめる必要があります。そして早送りが終わったら普段はニュートラルの二段目にしておきます。

というようにこの時計はなんだかんだと使い方に制約というか前提条件がありその理解が必要です。 初めて触った方は動作が正常か壊れているジャンクなのかわからないと思われます。戦後の難解時計アワードに推薦したい時計です。

英語の取扱い説明書

DIRECTIONS FOR USE

写真提供:あならさん

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この中三針目覚をベースにしてカレンダーを取り付けたと思われる

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