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精工舎 飛行時計・航空時計

3. 海軍 航空時計:Navy Aircraft Clocks

メーカー 製造開始年 大きさ 主な仕様
精工舎 昭和初期 17型 海軍航空時計 初期型
一日捲、7石
スモールセコンド
アルミ製艶消し黒塗装ケース
24時間表示夜光文字板

資料提供:おろろじあんてぃーくさん

海軍機で使用されていた計器タイプの時計です。
陸軍機に搭載されていたものは「飛行時計」と呼びますが、海軍機のものはどういうわけか「航空時計」という名前です。 機械は共に精工舎の19セイコーですが、飛行時計と航空時計には針(剣)の早送りの機構に大きな差が見られます。 陸軍飛行時計は計器盤に組み込まれた状態で前面から操作できるように四つばね式巻芯と傘歯車を使い、ノブ(リューズ)を 手前に引くと針の操作ができるようになっています。
これに対して海軍航空時計の針の操作は10時横にあるレバーを下方向にスライドした状態でノブをまわして行います。 これは1900年前後の懐中時計に見られた「ダボ押し」或いは「レバーセット(剣引き剣まわし)」と同じ原理です。 陸軍飛行時計の機構の方が発展型と言えますが、如何なる理由でこの二つの仕様に分かれたのか興味深いところです。 石数は7石です。飛行時計のように15石も存在したのかは複数の時計を確認しないとわかりません。

ケースの刻印

空兵 第一三二四五号

赤丸部分に二種類の刻印あり

機械クローズアップ

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