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精工舎 飛行時計・航空時計

2. 飛行時計:懐中タイプ Aviation Watch

メーカー 製造開始年 大きさ 主な仕様
精工舎 1933(昭和8)年? 17型 アンクル式、7石
一日捲
スモールセコンド
アルミ製艶消し黒塗装ケース

「飛行時計」の懐中時計タイプです。 掲載の時計は、航空計器タイプの100式飛行時計と全く同じ機械、文字板、針で、時間経過を知るための赤や青のマーキングはついていません。 ケースの裏蓋には、「大鉄建 7423」と刻まれています。 大鉄建は、大阪鉄道建設という部署があるのでは?とも考えられますが、その確からしさや飛行時計との関係は不明です。 ケースは後に合わせられた可能性もあります。 なお、懐中タイプには諸説あります。

  1. 懐中タイプの飛行時計は、計器タイプと同時に存在しどちらも正式に支給された。
  2. 飛行時計は計器タイプのケースに入った状態で軍に納入され、軍より各パイロットに支給、 懐中タイプは、主に終戦後に使わなくなった飛行時計を普段使いできるようにと各個人が時計屋に持ち込みケースを交換した ものである。

これらの情報についてどちらが正解か現時点で断定できる材料はありません。
しかし、現存する懐中タイプ飛行時計のケースはSKSマークの無い社外品であったり、鉄道時計のケースであったりで、 カラフのように軍用を示す刻印のあるものは見たことがないことから、 現存する懐中タイプは一般の19セイコーとの合体ものや、計器タイプを戦後に懐中として改造したものが大半で、 あったとしてもオリジナルの懐中タイプはとても少なかったのではないでしょうか?

最後に、この時計の仕様を簡単にまとめます。
文字板は艶消し黒で数字は夜光塗料が盛ってあり、12時下の「時」も夜光塗料、 6時の上には、「(一日捲) 飛行時計」の薄い刻印が有ります。もちろん針も夜光です。 機械は、出車式中三針7石。 出車式中三針とは、スモールセコンドの19セイコーの機械の三番歯車の芯を受けのほうにだして、センターセコンドにする ための歯車を追加し、中三針としたものです。

九三式飛行時計 7石

腕時計用に側にバンド取り付け用のラグが追加されています。
腕時計用革バンドも軍用仕様で、恐らく戦後に腕時計用として改造された物と思われます。 ケースは精工舎製で、裏蓋、ガラス枠共に捻じ込み式。

文字板六時上に赤文字で、
(一日捲)
飛行時計
(九三式)

裏蓋の内側の刻印は、
扇にSKS
FINE NICKEL
S33746
裏蓋表側は無刻印

画像提供:吉岡伊豫守爛柯さん

九三式飛行時計 15石

こちらは15石の機械です。ケースには精工舎製を示す刻印はありません。

画像提供:太助さん

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