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時計を描いた焼き物

2. 色絵時計文 八角皿

色絵時計文 八角皿

明治初期 伊万里焼 径30cm

これは「明治の骨董」料冶熊太著(昭和48年12月5日初版、光芸出版)に骨董の達人、料冶熊太が「明治皿の大傑作の皿」 として初めて紹介されたもので、その後にも骨董雑誌の明治の皿の特集には良く登場しています。
八角時計は明治の日本の夜明けを象徴するもので「タイムイズマネー」の現在の西洋資本主義の伝道者たる役割を果たしました。 この絵皿はそういった意味でも明治と言う時代を象徴する記念碑的な傑作であろうと思います。 大げさ?いえ、時計ファンならずともその時代を背負ったインパクト有るお姿には脱帽です。
径30cmの大きいもので、染付でローマ数字と針(文字板)を描き、周りの枠を錆釉と赤、黒の色絵で上絵付けして有ります。 数字と針は金彩で縁取られたリッチな仕上げになっているところなど、これは輸出手にデザインされたものと思われます。
高台裏に「藤」の染付銘有り。 時計図のデザインは米国製ボンボンのある種の時計の文字板を正確に再現したものです。 モデルは八角レバークロックではなく12吋八角合長ボンボンの八角部分を取り入れてデザインしたものでしょう。 ローマ数字の位置や針の位置はご愛嬌ですが、5,7の鍵穴位置など比較的正確に描かれています。

高台裏の染付銘「藤」

料冶熊太氏について

明治32年生まれ。
研究社、博文館等で7〜8年記者生活を送り、大正末期から会津八一博士に師事、会津博士を世に紹介したことは有名な話。 古美術放浪60年に及び著書多数、明治物を早くから評価、啓発した。

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