7. 文化型中三針曲げ硝子 【日本時計】
 |
 |
 |
 |
 |
|
| メーカー | 製造年代 | 大きさ | 仕様・備考 |
|---|---|---|---|
|
日本時計 （岐阜県関市） |
昭和30年頃 | 全高 38.3cm、巾26.5cm、奥行12.5cm | 一週間巻き、直進式中三針半時間打機械、渦鈴戻打式 |
扉の全面がガラスで覆われたデザインで、そのガラスが曲げ硝子になっているのが特徴です。 文字板はアルミ板に器用に木目調にペイントしてあります。木目は印刷ではなく刷毛塗りっぽいところが時代を感じます。 長短針は金色のメッキ、秒針は背景が茶色なので白をベースに先端だけ赤く塗ってあります。
木目調文字板が振子室まで覆っていますので振子の操作はケース下にある小さな扉（写真4）から行います。
 |
 |
 |
 |
 |
|
振子室の扉の固定は掛時計の金具には珍しく内部にスプリングを仕込んだ金属の玉で固定しています。 よって振子室の開け閉めにつまみを回す操作が不要です。 開けるときは引っ張るだけ、閉めるときは扉を押すだけ、ちょっとしたことですが気の利いた設計です。 でも知らないとツマミを回そうとしてしまうかも。
いくら扉の開け閉めを工夫しても振り子が前から操作できない時計はやっぱり扱いにくいものです。 特にこの時計の場合は渦鈴の裏側に振子を取り付ける必要があるため、振子を振り竿に引っ掛けにくいのなんの。 加えて渦鈴の固定台の形状と位置がふり幅ギリギリなため、 専用の小さめの振子を使わない限りふり幅が確保できずに振子が鈴台に激突します。 なんだかな〜、でこの時計あまり売れなかったんじゃないでしょうか。 ・・・振子の写真を撮るのを忘れました。汗
前頁
