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掛時計の文字板

6. 木村製チラシ、包装紙

資料1 : 岡田時計店(東京神田南神保町)26x36cm

左下隅に小さく、東京々橋南水谷町木村健吉製と有る薄手のチラシか包装紙に兼用したものではないかと思います。 精工舎の黒柿頭丸スリゲルや高彫両柱スリゲルという珍しい掛時計が見られその他角ケルなどの置時計、方針やメタル、 鎖、蓄音機に指輪、眼鏡に双眼鏡、シャープペンシルなど当時の流行の時計屋さんの取り扱いグッズが散りばめられた 明治40年代のチラシです。

資料2 : 玉木時計自転車店(新潟県新津町−現新潟市)25x37cm

同じような薄手の紙に取扱い品目を散りばめた、特にバイオリン型のスリゲルが目を引く珍しいチラシです。 店名が示すように当時は自転車は憧れのハイカラグッズで自転車を一緒に営業した時計屋さんは多かったようです。 五泉出張所開設と岩越線(現磐越西線)の時刻表から岩越線が全通した大正3年頃のチラシでしょう。 寒暖計から金庫、懐中電灯などの多才な品揃えが時代を反映して面白いですね。 同じように左下隅に小さく東京々橋際南水谷町七番地木村健吉石印・・・とあります。 石印は石版印刷所という意味で木村さんは印刷屋であった事が分かります。

資料3 : 加藤時計店(北海道旭川区一条通)19x25.5cm

やはり薄手の紙に大きく薄利多売と懐中時計が描かれた同じ大正期のものでしょう。 左下隅に東京々橋際水谷町木村健吉石印とあり。

資料4 : フキサワ時計本店(信州上諏訪本町)19x26cm

やはり薄手の紙に懐中時計にFUKISAWA WATCH. COと書かれた大正期の包装紙でしょう。
木村の文字は無し。 木村健吉氏は時計店向きの印刷屋として各種時計用、 文字板に始まってチラシや包装紙、保険証や領収書などの印刷物を供給していました。

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