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精工舎 TIMEKEEPER (タイムキーパー)

2. TIMEKEEPER 19型?

たいへん興味深い資料が発見されました。
明治35年1月発行の「大日本東京本所柳島 精工舎製造時計目録表」にある精工舎製19Lignes(19型)の時計です。
カタログの発行は明治35年1月になっていますので実質明治34年末頃と思われます。
当時の資料に「服部時計店営業一覧」がありますが、これは服部時計店が取り扱った商品の絵入り総合カタログですので 時計の他、測量機械や眼鏡、望遠鏡、金杯銀パイ、指輪などの装飾品まで載っており輸入物も含まれます。 一方「大日本東京本所柳島 精工舎製造時計目録表」は精工舎の時計のカタログですので 内容は全て精工舎製造品で輸入物は含まれません。
その中で19型の図版と説明は文面は以下の通りです。機械の図版が無いのが残念です。
精工舎の懐中は服部時計店営業一覧のカタログ明治35年〜39年の図版、値段表では全く同じ18型の銀側とニッケル側の シリンしか出ていませんが、この19型は30年代初期の20型の直系ではないかとも考えられます。 或いは18型のミスプリントの可能性もありますが、正式なカタログなのである程度の信憑性はあると考えられますし、 18型の図と比較すると干支は良く似てますが、ケースのヒンジのあたりが少し違うようにも思えます。
まだ発見されてませんが精工舎の36年〜40年の「精工舎製造時計目録表」も服部時計店営業一覧とは別に存在しますので その発見と願わくば19型タイムキーパーの現物発見!となりますか・・・

明治35年1月「大日本東京本所柳島 精工舎製造時計目録表」より

Stem-Winder
Silver & Metal cases,
Open Face & Hunting,
Engine Turned to Spot,
Jointed Back ; 19 Line
Cylindle movements.

Same as before with 1/2 Bassine
Engine Turned Cases.

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