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携帯用日時計

7. 懐中時計型日時計 明治〜大正

懐中太陽時計

ニッケルメッキ側

径5cm

懐中時計用のケースの竜頭を押すとハンティングケースの蓋が開いて中から日時計が出てきます。 張り糸の支柱がバネ仕掛けで折りたたみ式になっていて、蓋を開くと支柱が自立して糸が張ります。 中心に磁石があり、周囲が文字板になっています。太陽の南中を見る正午計式の太陽時計(日時計)です。

裏蓋に使用法が書かれています。

太陽時計使用法

一、「リウズ」ヲ押ス時ハ蓋ハ開キ柱は直立シ糸ハ緊張スル
ニ、磁針ヲ南北線ニ合ワセテ○ノ水平ヲ○ントス
右ノ如クシテ糸ノ影ヲ以テ時刻ト知ルベシ

他の紙製や木製の日時計と違って外観がもろ、懐中時計ですのでインパクトとアピールは絶大です。 中をあけて見せたときの驚きは今も昔も同じでしょうか? 下の画像は、太陽時計の明治36年8月20日付、時事新聞の売り出し広告です。
「懐中太陽時計千個限大減価五拾銭」
龍頭形無双ニッケル側十八形此時計は体裁優美構造堅牢時間正確殊に磁石の効用を兼ね軽便廉価なる故学生労働者等には 最適當品也切手代用一割増送費金弐銭宛 専売元 大阪市西区九条町 池田商店
そのものずばりの広告ですが当時はやはりまだまだ懐中時計は高嶺の花だったことがわかります。 太陽という文字がやけに小さく書かれているところが、ちょっと怪しげな広告です。

時事新聞の売り出し広告

明治36年8月20日付

携帯用日時計、懐中時計型 その2

上の太陽時計と同様の懐中時計型の日時計ですが、一段とおもちゃっぽくなって来ます。 蓋を開けると中心に磁石があり左右が文字板になっています。 中央の細いワイヤーを曲げただけのノモンを起こして立てます。 ノモンに支えが無く、ただ足元を細いワイヤーで固定してあるだけの簡単で不安定な構造です。
蓋裏に「本器ヲ日光ニ向ケ中央ノ線ヲ直立サセ子ノ方ヲ北向キニシテ見ルベシ 東京」と書いて有ります。 おもちゃのような仕掛けですが此れでも当時は自慢だったのでしょうね?

ニッケルメッキ側

径4cm、明治・大正〜

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