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時の記念日

16. 昔の時と今の時間の比較

江戸末期の開国前後になると少なからずの時計や時刻に関する西洋の情報が入って、それらを取り上げた啓発本の出版が見られます。 特に明治6年の改暦に絡んだ解説本出版もブームとなりました。 旧暦から新暦に替わる様はまさに時間の革命の様相でしたが文明開化はたくましくそれらを飲み込んでいったのです。

昔の時と今の時間の比較

昭和初期 33×46cm

「九は病、五七は雨に四つひでり、六八なれば風と知るべし」とあります。 これは、地震が起きた時刻によって、それが何の前触れであるか占えるという俗説を詠んだ歌といわれ、 例えば、九つ(午前・午後の十二時ごろ)に地震が発生したら病気が流行る。 五つ(同八時ごろ)と七つ(同四時ごろ)なら雨が続く前触れだとか。

現今の時 十二支名 打皷数

時の格言

午前零時 子の刻

遅れるな何時も早めに

二時 牛の刻

上の掟と時守れ

四時 寅の刻

遅れて人を困らすな

六時 卯の刻

遅れて頭も下り見も下る

八時 辰の刻

時間は尊重せよ

十時 巳の刻

義理と時間は守らにゃならぬ

午後零時 午の刻

時は金なり

二時 未の刻

時間を守らぬ人は自分も他人も損害なり

四時 申の刻

人間に近しい動物でも時間を知るなり

六時 酉の刻

鶏は時を作り人は時を知る

八時 戌の刻

犬は家を守り人は時間を守る

十時 亥の刻

約束の時を時時忘れては波時をかく時胸は時時
(やくそくのときをときどきわすれてははじをかくときむねはどきどき)

最後の亥の刻の時の格言はオヤジギャグでご愛嬌ですね。

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