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変形型 掛時計

4. 蝉(せみ)時計 EISHUSHA

メーカー 製造年代 大きさ 仕様・備考
EISHUSHA
(名古屋)
昭和初期(推定) 文字板六吋 アンソニア式名古屋機械

文字板6吋、EISHUSHA、JAPAN NAGOYAと有ります。
名古屋のアンソニア式の機械が入っていますが、メーカー不明。 文字板裏に昭和14年の修理歴有。

振子窓に立て筋の入った型ガラスがはめ込まれていてユニーク、 蝉形の枠は合板で一枚板に仕上げられ、表面は栓の木の張物です。 平面的ですが目玉は半円形の木で、文字板枠と羽根の部分を陰影をつける事によって、立体感を出してます。 国産の他のメーカーにも蝉時計はあったようですが、その中でもこの時計のリアルさとかわいらしさはピカイチ! 形から無理やりあてはめると、種類は「ニイニイゼミ」でしょうか。触覚もあるし腹のデザインもいい。 正時に鳴きます?ので♂ですね(笑)

アンソニア式機械について

アンソニア式機械とは米アンソニア社の掛時計の機械の設計をコピーして名古屋等国内で製造された機械のことを指します。
下は昭和5年のTHE SHINODA TIMESに載ったアンソニア式機械の説明です。 この蝉時計のEISHUSHAとは直接の関係はありませんが、参考になりますのでここに掲載します。

アンソニア式機械の説明

昭和5年 THE SHINODA TIMES

・・・はアンソニア式器械にして舶来極上全舞と極太鳴金を使用し何れも二週間の厳重なる(時間試験)を経て居りますから 指時は絶対に正確であります・・・(以下省略)

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