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精工舎 19セイコー(鉄道時計・交換時計)

1. 鉄道時計セイコーシャ Railroad pocket watch

〔 1 〕 16サイズ鐵道時計
クローム側 両捻 七石入 19.00
 〃   〃  十五石入 27.50
メーカー 製造開始年 大きさ 主な仕様
精工舎 1929(昭和4)年 16サイズ/19型 アンクル式、7石・15石
チラネジ付切テンプ
巻上げヒゲ
ニッケル、クロームメッキ側
二段瀬戸引き文字板、金属文字板

昭和4年に当時の鉄道大臣江木翼より、それまでの米国、スイスなどの外国製に替わって鉄道時計に採用されたのがこの時計です。
一般には19セイコーと呼ばれます。
最初は7石のみでしたが、後に15石が加わりました。昭和9年12月の時点では15石が存在しています。(それ以前は未確認)
この時計の機械は、一部を改造して第二次世界大戦中の軍用時計や交換時計など、鉄道時計以外にも多く使われました。 戦後は昭和20年に早々と復活し、昭和46年11月まで生産が続いたロングセラーです。

カタログの説明文

鐵道省の御用を承ります鐵道時計セイコーシャは魚雷等の天測用にも使用され極めて堅牢にして示時正確な事は 申すま迄も御座いません
一般時間本位の懐中時計として御奨め致します

服部時計店発行「鎖と時計No.37」昭和9年12月より抜粋

その他のモデル

二十四時間支はこの時代に既に存在していたのですね。
交通公社の資料によると鉄道の24時制採用は昭和17年10月11日ですが、それ以前の戦争の兆しが見えて来た頃から 昼夜がわかりやすいように24時間制に成っていた証拠と言えるでしょうか。

〔 2 〕 同 二十四時間支
クローム側 両捻 七石入 19.00
 〃   〃  十五石入 27.50
〔 3 〕 同 ローレット縁
クローム側 両捻 七石入 19.50
 〃   〃  十五石入 28.00

戦後の復活モデル

SEIKOSHA PRECISION

SEIKOSHA PRECISION
15 JEWELS
SECOND SETTING DIAFLEX

鉄道時計セイコーシャ 戦後モデルの広告

昭和24年12月号「日本堂商報」(大阪)より

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