4. マグナー電磁時計 昭和30年?ちょいデカ全面硝子
ちょいデカ マグナー電磁時計 ELECTRIC D.C 1.5V
マグナー電磁時計株式会社
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メーカー |
製造年代 |
大きさ |
仕様・備考 |
マグナー電磁時計株式会社(名古屋)
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昭和30年末?
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全高42.5cm、幅26.5p、アルミ8吋ペイント文字板
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接点式、単一電池一つで稼働、打方なし、色別マホガニー
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製造年代が前頁のS31年3月製よりさらに遡りそうな個体ですので、昭和30年末製造?としました。
デザイン以外での違いは以下の通りです。
- 箱のサイズが高さ・幅ともに大きいちょいデカサイズである
- 電池ホルダーが振子の下にある、そのため振子の垂直を見るスケールがない
- 文字板のインデックスが真鍮部品埋め込みで丁寧につくってある
背板のラベル(写真5)は記載内容がまったく同じですが、検査合格印がないため
残念ながら明確な製造年代がわかりません。
機械と文字板
Movement
送り爪と逆転止が同軸にある(S31と同じ)
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機械はS31のものとまったく同じです。
この時計はかなり劣化していたものを入手しましたが、
機械の摩耗は少なく簡単なクリーニングと注油で精度良く動き出しました。
文字板はインデックスが真鍮製でよくある脚をグサッとさして接着剤で固定するのではなく、ひとつひとつをナットで締めて固定する凝りようです。(写真10)
このインデックスだけ見ても重厚感があっていい部品だなぁと感心しました。
電池ホルダーは、振子の下に掘りごたつのように設置されています。
振子の軸との隙間が少ないので振子を左右どちらかに寄せないと電池の着脱ができません。
リード線も丸見えですので、見た目もスマートさに欠けます。
掘りごたつは木材をドリルで何度も穴をあけた加工で手間もかかっています。
製造段階、利用段階の両方で合理性に欠ける、箱自体も大きくなってしまうし・・との判断ですぐに左側面設置に改良されたものと思われます。
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