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からくり置時計

10. 冨士貯蓄銀行の貯金時計 【東京銀座大勝堂製】

株式会社
富士貯蓄銀行

「株式会社富士貯蓄銀行」がお得意様に配ったと言われる貯金箱置き時計です。前の持ち主様のお宅に伝わり、 動かないのでインテリアとして飾っていらしたそうです。後年にいろいろ手を加えた形跡がありましたが、 文字板がオリジナルで残っていたのが大変稀少で嬉しいところです。針は、精工舎の目覚し時計新数回打の ものがついているようで、オリジナルではないと思われます。
機械はとても簡単・シンプルなものでよくあるヘソ目の打方系の輪列が付いていないだけのものです。 下にある当時の営業案内には「金を入れなければ時を示さぬと云ふ仕掛」とありますので、 もともとは時計以外になんらかの機構があったようですが、この時計からはそのような機構は取り除かれてしまっています。 前の持ち主様は貯金しないと動かないことが気に入らなかったのかな〜(笑)

製造は東京銀座大勝堂

裏蓋の内側にラベルがあり、大勝堂が明治45年に製造したものであることがわかります。 大勝堂は、東京京橋銀座五丁目で、時計・指輪・宝石・貴金属装身具・銀器トロフィー徽章各種を販売していました。 明治45年は明治時代の最後の年です。

弊堂製作の貯金箱時計は機械に自然故障を生じ振り止まり等の節は向ふ一ヶ年間無料を以て修理仕候間其 節は電話新橋三〇七〇番へ仰付○下度候
但ゼンマイ切断又は破損の節は実費を以て迅速修理し候
明治四十五年八月
非売品
東京銀座通 大勝堂
振替貯金七八〇〇

株式会社 冨士貯蓄銀行営業案内

◎貯金時計
不知不識の間に貯金し得るの妙味があります
非常に便利で金を入れなければ時を示さぬと云ふ仕掛なので皆様に歓迎せられて居ります

貯金者ニ時計金庫ヲ貸升


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