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商館時計

7. ファブルブラントと天賞堂

以下は、明治時代の新聞としては結構メジャーだった萬朝報(よろずちょうほう)の広告です。
天賞堂の名前の入ったファブルの商館時計は以前から知られていますが、 この広告から、この時代に天賞堂が山羊印と枝鳥印の時計を専売していた事が分かります。
金時計がなく、値段も13円以下の物ですので等級としては普及品に近い物を扱っていたと思われます。 機械はニッケレーと本ニッケルがあり、ニッケレーとは「ニッケルメッキ」のことのようです。

「萬朝報:よろずちょうほう」明治三十五年十一月一日号の広告

↓ ↓ ↓ 読みにくいので書きました。○の部分は読み取れなかったところです。

萬朝報 明治三十五年十一月一日号

山羊印枝鳥印実用懐中時計
日本一手販売―此山羊印及枝鳥印懐中時計は三十年来横浜ファーブルブラント商会の販売にして確実精巧なるは実験に於いて 天下の信用する所なり。ファブルブラント商館は高名なる老舗なり、内地開放の今日自らを其販売をなして差支えなきに、 我天賞堂の信用最も全国に厚きを知り特に一手販売を委託せられたり。
是本堂営業上に於いて栄とするところなれば、今より益々勉強して此委託を全ふせんとす、 本堂○○の貴紳士貴夫人此山羊印枝鳥印時計を実験ありて其効用をを知り玉へ。

片硝子之部

◎価 七円半  山羊印銀魚子側機械渡金シリンドル竜頭巻
◎価 八円半  枝鳥印銀魚子側機械ニッケレ−アンクル竜頭巻
◎価 九円   山羊印銀魚子側機械ニッケレ−アンクル竜頭巻
◎価 十一円  山羊印銀魚子側機械本ニッケルアンクル中石入竜頭巻

無双之部

◎価 十円   枝鳥印銀魚子側ニッケレ−アンクル竜頭巻
◎価 十一円  山羊印銀魚子側機械ニッケレ−アンクル竜頭巻
◎価 十二円  山羊印銀魚子側機械ニッケレ−アンクル中石入竜頭巻
◎価 十三円半 山羊印銀魚子側機械本ニッケルアンクル中石入竜頭巻

        (市外運送費金二十銭)

東京京橋区尾張町二丁目十六、十七、十八、十九番地(電話新橋)特333●3153

時計宝業類貴金属美術品及銃砲火薬  天賞堂

天賞堂専売 山羊印、枝鳥印の商標

先に掲載の 田中時計本舗の時計定価一覧表 の「野羊印」と天賞堂の「山羊印」は同じものと考えられます。

山羊印

枝鳥印

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