1. 栄計舎の概要と製品の特徴
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株式会社栄計舎は、大正14年8月18日に創業、東京都江戸川区西端江4 にて掛時計を製造。
商標は「星にAK」のマークか、「EIKEISHA」あるいは稀に「EIKESHA」である。
活動期は大正末あるいは昭和初期から昭和30年代にかけてと思われる。
(はっきりとした資料はまだ確認できていないので、情報をお持ちの方は是非ご連絡ください。)
昭和20〜30年代の資料から |
昭和12年業界マーク大鑑より |
昭和30年代の製品概要説明
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当社は高級掛時計専門メーカーとして我時計界に三十有余年の歴史を有し、機械、ケース、塗装、文字板、棒鈴等すべての部品は
一かんの流れ作業において毎日何百名もの従業員が数百個の製産を上げて居ります。
当社の特筆すべき特徴は数種の特許権を持つ、すぐれた製品を全従業員が一個々めんみつにお客様の身になって作っておる事で御座います。又機械、概観上のデザイン等すべて
お客様が日常御使用に便利であり、そして新時代にマッチする製品を製作する様日夜努力致して居ります。
尚此の度当社では永年苦心研究の結果世界の時計界に初めての音楽掛時計(オルゴール付)並びに夜光掛時計(文字板・針に夜光塗料
をほどこしてある)を発明(専売特許出願中)を致しました。
此の新製品こそもっとも当社が業界に誇る最高級品で(世界にない)ありまして皆様にもっとも喜ばれる製品であると自負致して
居りますから今後共広く御愛用下さいます様お願ひ申上げます。
社長 伊藤鉄之
- 本打式掛時計(新案特許第412797号)
- 中三針掛時計(新案特許第370222号)
- アンクル無シ置・目覚時計(新案特許第410865号)
- ユリア文字板(新案特許出願中)
- 遅速自動調整掛時計(新案特許公告決定)
- ダイヤ振玉掛時計(新案特許出願中)
- 夜光掛時計(文字板・針・振玉新案特許出願中)
- 音楽掛時計(専売特許出願中)
製品の特徴
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- 機械
数種の特許ほ誇る世界的水準の最高級品であります。 - 箱
材料は北海道の優秀な栓(せん)桂(かつら)を精選して使用しデザインは種々設計に苦心を重ねて、 時代と共に年々新しい型に改良して居ります。
塗装の点についても最も優秀な塗料で仕上げてあります。 - 夜光文字板
夜も時刻の読める特許出願中の文字板。 これは透明文字板の裏側から、夜光塗料を施したもので、表面を布でふいてもはげません。 - 夜光針
文字板同様に特徴(特許出願中)を持って居ります。 - ユリア樹脂文字板
此の文字板は(新案特許出願中)従来の文字板と異なり爪を立ててもキズがつかなくホコリで汚れた時も布切でふきとって頂けば 白色になり半永久的に美しく御使用出来、又文字板は浮文字で立体的な優美な感じをあたえて居ります。 - ダイヤ振子
ダイヤ振子(特許出願中)は、お部屋に豪華さと優美な感じを与えます。 - 鳴音
明るい響き・・・・・心よい音色・・・・・当社で特殊に配合された金属を使用してあります。 - 硝子
硬質の磨き硝子に銀光を施して斬新なデザインを昭和27年10月より使用して居り皆様の御好評を博して居ります。
音楽掛時計の特徴
- 一本ゼンマイで製作されて居ります。
従来はオルゴールと時打とが全然別個で二本ゼンマイを使用して製作されて居り一本のゼンマイで出来たものは全世界どこを探してもありません。 全く驚異的な発明品であります。 - 時間を打つ前にオルゴールが鳴りだし大体七、八秒経過すると時を打ち出しますが、 時を打っている間もオルゴールは鳴って居ります。
本打式掛時計
文字が浮き出しのユリア文字板 |
ガラスを裏からカットして銀彩色した |
ユリア文字板とダイヤ振子のついた実際の時計を御覧ください。
ユリア文字板は、上記製品説明のようにユリア樹脂製の文字板という意味です。文字が浮き出しになっています。
ダイヤ振玉は、金縁の中に透明ガラスが嵌め込まれていて裏から緑と銀(カットの部分)で彩色してあるようです。
真ん中の表面に嵌め込まれた模造ダイアは、振子の動きとともにピカピカと揺らぎます。
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