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 修理と雑学

オモシロイ!古い時計工具など


1. ナット廻し

置き時計の機械は、通常「柱ナット」が4本ありますが、そのナットを取り外す時に使うのがこれです。
これは「東洋」と書いてありますので東洋時計のナット用なんでしょう。
ヤットコやラジオペンチで何度も緩めたり締めたりしているとナットの角がダレて丸まってしまうので こういう専用工具があると便利です。

2. ゼンマイ戻シ器

掛時計や置時計を分解掃除する場合には、ゼンマイを緩めておかないとビヨョーーンと急激に戻って 部品を傷つけたり怪我をすることがあります。
そういうことのないように、ゼンマイを緩めるために使うのがコレです。
緩めるといっても全部戻すと再度の組み立てがたいへんなので、 ある程度までしか戻らないように「ゼンマイ止金輪」をかけたり、針金で縛る必要があります。
昭和初期の時計工具カタログに一丁0.45円と載っています。

3. 時分針抜器:置時計用

クロック用に時分針抜器というのがあるらしいのですが、持ってないので今までヤットコを使ったり ウオッチ用のを使ったりして苦労しました。文字板や針を傷付けてしまったり、抜けた勢いで針が飛んで どこかにいってしまったり・・・
でも、これがあれば大丈夫!

※これは市販品ではありません。壊れたスクリュードライバーの柄を使って自作したものです。



  1. ドライバーの柄のワッカを引くと
  2. ガオーッと口が開きます
  3. 開いた口を針にさし込み、
  4. その状態でワッカを押すとガッチリと針を銜えますので
  5. あとは柄を持ってグイッと引き抜きます
置時計の時分針はもちろん、秒針や目安針も抜けるサイズに仕上げてあります。 ポイントは先端が二重構造にしてあること。針を両手でおさえるような感じでしっかりホールドする ので、針が抜けても落すことはありません。

4. テンプ片重り見機:BALANCE POISING-TOOL

骨董市で時計屋さんからでたガラクタをまとめて買った時になかにこれが入ってました。
ちなみに時計屋さんからでたものは必ずしも時計関係とは限らなくて、メガネ関係も混じっていた りするので注意が必要です。
これはなんだかわからず、長いこと小さな万力として使っていました。 物をはさむように見えるところにテンプをのせ、ころころと転がして同じ位置で止まれば 止まった下側が重いということでテン輪を削って修正するのだそうです。



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