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 大理石枠

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1. MITSUKOSHI八日巻三吋干支


c1_00410
東京時計製造(株)
昭和初期
八日巻ビー機械
銀色文字板三吋
高さ 16cm×幅 19.5cm

九円五十銭(推定)
(昭和8年三越カタログ第91より)

華やかというかゴテゴテしたというか、そんな感じのデザインの時計です。
出来の良いアルマイト文字板に「MITSUKOSHI 8DAY」とあります。 機械にメーカー名を知る手かがりはありませんでしたが、当時のカタログを見ると文字板やガラス縁、 大理石枠などが似た時計が東京時計のカタログにあり、どうやらベースは「東京時計」です。 三越はブランド力があったためその名前を入れたクロックもいろいろ販売していたようです。 精工舎、東洋、東京とこの首都圏の3社は似たような置き時計を作っていて、この時計の八日巻き ビー機械も精工舎そっくりです。
9円50銭というと当時は高級品だったはずですが、今では目覚し以下の値段で買えたりします。 不思議ですね〜。
東京時計について少し、・・・
槇武が大正7年資本金45万で「隆工社」を東京上目黒に創立、マルTの置時計を作り、 この会社が大正9年に東京時計となりました。
戦後は神奈川県高津に本社工場が有って、駅前で通勤時には何百人の従業員で改札が賑わったそうですが、 昭和40年代終わり頃、ボウリングゲーム事業に乗り出し失敗して倒産したとか・・ 昭和40年頃の東京時計の置時計は、まだまだ時計屋さんにデッドストックで眠っていることが多いようです。




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